古い角質や毛穴汚れを絡めとる「スクラブ洗顔」。
ターンオーバーを整えたり、くすみがパッと明るくなったりと、アラサー以降の女性にもうれしい効果がたくさんあります。

ですがスクラブ洗顔は「危険」だと言われることがあるんです
この記事では、スクラブ洗顔がキケンな理由と正しい使い方、安全性の高いスクラブ洗顔5商品を紹介します。
スクラブ洗顔が危険な理由3つ

まずは、スクラブ洗顔が危険な理由を紹介します。
スクラブ洗顔が危険だと言われる理由は以下の3つ。
- お肌の角質を取りすぎる
- ニキビや肌荒れが悪化する
- マイクロプラスチックが危険!
それぞれ詳しく解説していきますね。
危険な理由①お肌の角質を取りすぎる
ピーリング(古くなった角質を除去する)効果が高いスクラブ洗顔。
適度に使えば「くすみが取れる」「ターンオーバーが整う」という効果があるのですが、使い過ぎると古くない角質まで流れ落ちてしまいます。
その結果
- ニキビや赤みが出やすくなる
- 乾燥しやすくなる
- コスメの刺激に敏感になる
などのリスクが高まってしまいます。
また、過剰な刺激によって肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなる可能性もあります。
危険な理由②ニキビや肌荒れが悪化する
ニキビにも良いイメージのスクラブ洗顔ですが、できているニキビに使うのは厳禁。
毛穴への刺激になるだけで、ニキビが治りにくくなってしまいます。

スクラブ洗顔は、肌荒れしていないときに使うのが鉄則です
危険な理由③マイクロプラスチック
スクラブ成分(つぶつぶ)は、毛穴より小さくて汚れを吸着する効果が高いと言われています。
ですが、そんなスクラブ成分で「ポリエチレン末」「コポリマー」などと書かれている成分は要注意!
マイクロプラスチック、と呼ばれる海洋汚染につながる物質で、欧米では輸入禁止などの措置が取られています。

日本でも大手メーカーを中心に自主規制が広がってきているので、ここ数年はマイクロプラスチックの成分をあまり見かけなくなりました。
スクラブ洗顔で危険性が高い成分

それでは、具体的にどの成分のスクラブ洗顔が危険なのかを紹介します。
スクラブ洗顔に限らず、普通の洗顔料や化粧品でもなるべく避けた方がいいので、参考にしてみてくださいね。
スクラブ成分が「マイクロプラスチック」は要注意!
- ポリエチレン末
- ~コポリマー
先ほども紹介した「マイクロプラスチック」は、なるべく、というより絶対に避けたい成分。
お肌への影響は基本的に少ないのですが、粒子が小さいため洗い流すと海まで流れ着いてしまいます。
海に流れてしまったマイクロビーズは、プランクトン→魚→鳥→人間…などの食物連鎖に組み込まれてしまい、回りまわって私たちの体内に取り込まれることに。
2018年ごろから、欧米では次々と輸入禁止になっている危険な成分です。
泡立ち成分が「石油系の界面活性剤」を避ける
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- パレス-3硫酸ナトリウム
- パレス-3硫酸アンモニウム
- スルホン酸ナトリウム
- TEA
- DEA
上記は界面活性剤(泡立ち成分)の中でも刺激が強く、洗いすぎの原因となります。

ただでさえ洗浄力が強いスクラブ洗顔なので、泡立ち成分は優しいものを選びましょう。
スクラブ洗顔するときの注意点

危険な成分が使われていないスクラブ洗顔でも、間違った使い方をするとお肌を傷つけてしまいます。
続いては、スクラブ洗顔を使う時に注意したいポイントをまとめました!
スクラブ洗顔は毎日使うと危険
古い角質は毎日少しずつ溜まっていくものですが、毎日スクラブ洗顔で除去する必要はありません。
一般的に、週1~2日のスペシャルケアとして取り入れるのが良いと言われています。
敏感肌の人は2週間に1回、など、お肌のコンディションを見ながらスクラブ洗顔の頻度を調節しましょう。
肌荒れしているときはスクラブ洗顔をお休みする
毎週○曜日はスクラブ洗顔、と決めていても、その日にニキビや肌荒れがある時はスクラブ洗顔はお休みしましょう。

ほかには生理前~生理中、日焼けした直後も避けた方がいいですね
スクラブ洗顔は「お肌の調子がいい時に使うもの」です。
指でこすらない
スクラブで古い角質や角栓を撃退しようと、ゴシゴシ指でこすっていませんか?

スクラブ洗顔は、スクラブが含まれた泡を乗せるだけでも十分効果があります
よく泡立てたスクラブ洗顔を、くすみが気になる部分にそっと乗せる形で洗顔しましょう。
「ベビーパウダーがスクラブの代用品」は根拠なし
「ロゼットの洗顔パスタにベビーパウダーを混ぜると、スクラブ効果が得られる」
という説がSNSでバズッたことがありました。

ですがスクラブ効果には根拠がなく、かえって洗顔効果を弱める可能性もあるんです。
詳しくはベビーパウダー洗顔は危険って本当?毛穴や角栓への効果と口コミという記事で紹介していますが、基本的にはマネしないようにしてくださいね。
肌に優しいスクラブ洗顔おすすめ5つ

それでは、環境にもお肌にも危険性が少ないスクラブ洗顔を5つ紹介します!
意外とどれもプチプラなので、お試ししてみてくださいね♪
肌に優しいスクラブ洗顔①毛穴撫子 重曹スクラブ洗顔
お肌に優しい「アミノ酸系」の洗浄料が使われた、パウダータイプの洗顔料です。
パウダータイプで品質が劣化しにくいので、保存料をはじめとする化学物質はナシ。
スクラブ成分は重曹で、角質を柔らかくしながらやさしく落としてくれます。
肌に優しいスクラブ洗顔②アテニア ナチュラル ゴマージュ マッサージ
こんにゃくスクラブ成分配合の、優しいスクラブ洗顔料です。
保湿成分が豊富で、洗いあがりはしっとりツルツルになります。

乾燥肌・敏感肌の人でも挑戦しやすいスクラブ洗顔料です。
肌に優しいスクラブ洗顔③ラサーナ 海泥スクラブ洗顔料
海泥、モモの種をはじめとする5種類の天然スクラブが汚れを優しく吸着してくれる洗顔料です。
スクラブの割合が少なめなので、よく泡立てると毎日の洗顔に使えます。

スクラブ効果をしっかり実感したい時は、週1回泡立てずに顔をマッサージします
肌に優しいスクラブ洗顔④クレンジングリサーチ ウォッシュクレンジング
AHA(フルーツ酸)がマイルドなピーリング効果を発揮するスクラブ洗顔です。
洗浄成分は石鹸由来で、肌に刺激が少ないながらスッキリ洗い上げてくれます。

結構強力なので、脂性肌や角質がたまりやすい人におすすめ!
肌に優しいスクラブ洗顔⑤リ・ダーマラボ モイストゲルクレンジング
99.3%が美容液成分で作られたスクラブ洗顔です。
こちらもスクラブ成分はこんにゃくで、角質を取りすぎない優しい処方。
- 天然ナノセラミド
- 19種のアミノ酸
- 3種のヒアルロン酸
- WビタミンC
- グリチルリチン酸
- CoQ10
といった、お肌のうるおい成分も豊富なので「洗いあがりがつっぱらない!」と口コミ評価も抜群な商品です。
適切な使い方で安全にスクラブ洗顔を行う方法とは?
スクラブ洗顔を安全に行うためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 使用するスクラブ剤は、肌に優しい成分が含まれているものを選びましょう。
- 洗顔時には、優しくマッサージするようにして、強い摩擦や刺激を避けましょう。
- 洗顔後は、保湿をしっかりと行い、肌の乾燥を防ぎましょう。
お肌に優しいスクラブ洗顔を使う際にも、このポイントを意識すると良いですよ。
スクラブ洗顔をなるべく使わないために!肌を傷つけずに美肌を手に入れる方法
年齢とともに角質がゴワゴワになってしまうのは仕方がないこと。
ですが、デイリーケアを意識すれば、スクラブ洗顔の頻度を落とせるかもしれません♪
代替方法1:角栓ができにくいコスメを選ぶ
スクラブ洗顔の代替方法として、化粧品の選び方に注意することが重要です。
- 石鹸で落ちる(落ちやすい)コスメを使う
- オールインワンコスメで肌の摩擦を減らす
- 洗顔料ではなく、固形石鹸を使う
この中でかなりオススメなのが「固形石鹸」を使うこと。天然の洗浄成分でできていて、余分な化学物質も含まれていません。
弱アルカリ性で酸化した角質を落としやすい性質もあるので、角質ケアにはぴったりの洗顔料なんです♪
参考:固形石鹸での洗顔はメリットいっぱい!チューブの洗顔料は成分が危険と言われる理由
代替方法2:優しい洗顔料の使い方とは?
優しい洗顔料を使用する際には、以下の使い方に注意しましょう。
- 洗顔料を手に取り、泡立てる際には力を入れずに優しく泡立てます。
- 泡を顔に乗せる際も、力を入れずに優しくなじませるようにします。
- 洗顔後は、しっかりとすすぎましょう。
代替方法3:どうしてもスクラブを使いたいときは?
やっぱりゴワゴワする!スクラブを使いたい!という時は、以下に注意しましょう。
- スクラブ剤を手に取り、顔全体に優しくマッサージするようになじませます。
- 摩擦や刺激を避けるため、力を入れずに行いましょう。
- 使用後は、しっかりとすすぎ洗いを行い、肌に残らないようにしましょう。
以上が、スクラブ洗顔の危険性と代替方法、注意点と正しい使い方についての解説です。
正しい使い方を守りながら、美肌を手に入れるためにスクラブ洗顔を行いましょう。