SNSでは「ワセリンパックで毛穴の黒ずみが取れる」「綿棒でこすると角栓が取れる」といった裏技が話題ですが、実際は注意が必要です。
ワセリンはあくまで“保湿剤”であり、毛穴の汚れを落とすためのものではありません。
今回は、ワセリンを使った毛穴ケアの効果や正しい使い方、そしてやってはいけない方法について詳しく解説します。
ワセリンで毛穴ケアはできる?
ワセリンは、肌の表面に油膜を作って水分の蒸発を防ぐ保湿剤です。
毛穴を「開かせる」「汚れを落とす」といった作用はありませんが、乾燥による毛穴の開きや黒ずみの悪化を防ぐサポートにはなります。
- 毛穴の黒ずみ=酸化した角栓やメラニンが原因
- ワセリン=汚れを“落とす”のではなく、“守る”もの
つまり、毛穴改善目的でワセリンを使うなら「保湿」としてが正解です。
「ワセリンパック」はNG!逆効果になる理由
ネットでは「ワセリンを塗ってラップをして温める」「お風呂で毛穴パック」といった方法が紹介されていますが、これは肌トラブルのもとです。
毛穴を詰まらせるリスクがある
ワセリンは非常に密閉性が高いため、毛穴に皮脂や汚れが残ったまま塗ると酸化・詰まり・ニキビの原因になることがあります。
温めても角栓は“溶けない”
「ホットタオル+ワセリンで角栓が取れる」という情報もありますが、角栓はタンパク質と皮脂の塊で、ワセリンの油分で溶けることはありません。
刺激や摩擦もNG
綿棒やコットンでこする「ワセリン綿棒パック」は摩擦ダメージが大きく、かえって毛穴周りの炎症や色素沈着を招く可能性も。
正しいワセリンの使い方(乾燥毛穴ケア向け)
乾燥で毛穴が開いている人には、スキンケアの仕上げに薄く塗る方法がおすすめ。
ワセリン×毛穴 使い方のコツ
- 洗顔後、化粧水・乳液で肌を整える
- 米粒1つ分ほどのワセリンを指先で温める
- 乾燥しやすい部分にだけ“薄く”なじませる
ワセリン×毛穴 使用タイミング
- 夜のスキンケアの最後(寝る前に塗るのが◎)
- 朝は日焼け止めやメイクがヨレるため避ける
ワセリンでのケアが向いている毛穴タイプ
| 毛穴タイプ | 向き・不向き |
|---|---|
| 乾燥毛穴(頬) | ◎保湿におすすめ |
| 黒ずみ毛穴(鼻) | △汚れ除去は不可 |
| つまり毛穴 | ×悪化することも |
| たるみ毛穴 | △ハリ改善は別ケアが必要 |
毛穴ケアにおすすめの併用アイテム
- クレンジング:ミルクやジェルタイプでやさしく汚れを落とす
- 化粧水:セラミド配合でうるおい補給
- 美容液:ナイアシンアミド配合で肌のキメを整える
また、洗顔は吸着効果があるクレイ洗顔を選ぶのが〇。
以下の記事を参考にしてください。
関連記事:クレイ洗顔おすすめアイテム【プチプラ多め】
関連記事:クレイパックとクレイ洗顔の違い|毛穴汚れに効くのはどっち?
関連記事:クレイ成分まとめ:毛穴ケアにおすすめの種類と選び方
まとめ
ワセリンは毛穴を“掃除する”ものではなく、保湿で守るためのアイテムです。
毛穴パックや摩擦を伴うケアは避け、乾燥対策として正しく使うことで肌をなめらかに保ちましょう。
