グリセリンは肌に悪いと言われていることが多いのですが、その理由は一体何なのでしょうか?
本記事では、グリセリンが肌に悪いと言われる理由と、グリセリンのメリット・デメリットをご紹介します。
グリセリンが肌に悪いと言われる理由3つ
グリセリンが肌に悪いと言われる理由は
- 脂性肌の人はニキビが悪化する事がある
- 高濃度グリセリンは逆に肌の水分を奪うリスクがある
- 抽出の段階で肌に悪い成分が使われる事がある
の3つの理由からだと言われています。
理由①脂性肌の人はニキビが悪化する事がある
まず最初の理由は、脂性肌の人によってニキビが悪化する可能性があることです。
グリセリンは保湿成分として知られていますが、脂性肌の人にとってはアクネ菌のエサになる事があるため、ニキビが悪化することも少なくありません。
ただし、全ての脂性肌の人がグリセリンに敏感なわけではありませんので、個人の肌に合わせて使う必要があります。
理由②高濃度グリセリンは逆に肌の水分を奪うリスクがある
次の理由は、高濃度のグリセリンを使うことによって肌の水分を奪ってしまう可能性があることです。
グリセリンは保湿成分として知られていますが、15%を超える高濃度の使用は逆にグリセリンが水分をため込もうと肌の水分を奪ってしまうことがあります。
特に乾燥肌の人は注意が必要です。
理由③抽出の段階で肌に悪い成分が使われる事がある
最後の理由は、グリセリンの抽出の段階で肌に悪い成分が使われることがあることです。
グリセリンは植物から抽出することが一般的ですが、その際に使用される化学物質や残留農薬が肌に悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、グリセリンを使用する際は原料の品質にも注意が必要です。
ほとんどの人はグリセリンでメリットを得られる!
しかし、グリセリンが肌に悪いと言われる理由は限られています。
実際にほとんどの人はグリセリンを使用することで肌のメリットを得ることができます
グリセリンは最も低刺激の保湿成分のひとつ
まず、グリセリンは最も低刺激の保湿成分のひとつです。
肌にやさしい成分として知られており、乾燥肌や敏感肌の人にも安心して使うことができます。
また、保湿効果も高く、肌をしっとりと潤すことができます
脂性肌、思春期ニキビの人は要注意
ただし、脂性肌の人や思春期ニキビの人は注意が必要です。
先述したように、グリセリンの使用がニキビの悪化(アクネ菌のエサとなる)につながる場合があります。
そのため、肌の状態に合わせて使うことが重要です。
もし肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、専門家に相談することをおすすめします。
グリセリン入りコスメを使う時の注意点3つ
グリセリン入りのコスメを使う際には、以下の注意点に気をつけましょう。
①原液で使うのは絶対NG!グリセリン濃度が10%を超えないよう注意
まず、グリセリンを原液で使うことは避けるべきです。
グリセリンの濃度が10%を超えると、肌の水分を逆に奪う可能性が出てきます。
適切な濃度で使用するためには、商品の説明や成分表示をよく確認しましょう。
②肌荒れするときはキャリーオーバーを調べてみる
また、グリセリンを使って肌荒れが起きた場合は、他の成分との相性やキャリーオーバーを疑ってみることも大切です。
キャリーオーバーとは、以下のように
エキスを抽出する際に使用したり、原料を安定させる目的で配合されたりする成分(アルコール、安定剤、酸化防止剤、防腐剤など)です。 製品中にはその効果が発揮される量より少ない量しか含まないものとされています。化粧品の全成分表示義務がありますが、キャリーオーバーとして使用した成分は表示しなくても良いという特例が設けられています。
参考:幸愛化学株式会社
原料を抽出する際に使用される化学物質のことで、微量なので残存していたとしても表示義務がない成分のことです。
自分に合わない成分が含まれている可能性があるため、注意が必要です。
③ニキビが悪化したら使用を中止する
最後に、グリセリン入りのコスメを使ってニキビが悪化した場合は、使用を中止しましょう。
ニキビが増える場合は、グリセリンが原因となっている可能性があります。
その場合はまず皮膚科で相談のうえ、肌に負担をかけずに他の保湿成分を選ぶことをおすすめします。
以上が、グリセリンが肌に悪いと言われる理由と使い方についての解説です。
肌に合わせて適切な使い方をすることで、グリセリンのメリットを最大限に引き出すことができます。
肌の状態に注意しながら、素敵な肌を手に入れましょう!