【第1回】顔面麻痺の症状を感じた日~初診まで
【第2回】総合病院受診~点滴治療前半
【第3回(前回)】点滴治療後半
この記事は、私が「顔面麻痺」になった時の治療の記録です。
この記事は、個人の体験にもとづく記事です。同じ治療を行えば絶対に治る!というものではなく、あくまで受診の目安として捉えて頂けたらと思います。また、同じ症状が出ても治療方法が同じになるとは限りません。
引用:年子ワンオペママが顔面麻痺になった話1【味が分からない!?】
第3回までは、症状に気付いてから近所の耳鼻科を受診、総合病院を紹介されてから点滴治療を終えたところまでを紹介しました。
第4回のこの記事では、点滴治療後1週間の症状の経過や副作用がどうなったかを記録していこうと思います。
- 顔面麻痺の点滴治療はどのくらいで効果が出るか
- ステロイドの副作用はいつ治まるか
- 結局顔面麻痺の原因は何だったのか
といった事を報告出来たらと思います。
点滴治療を終えた時点での副作用や症状の変化
前回までの治療や副作用、麻痺がどのくらい治ったかを紹介します。
まずは全6回の点滴治療のうち、3日目までの症状です。
顔面麻痺の治療は、ステロイドの点滴と抗ウイルス薬やビタミン剤などの服薬治療が並行して行われます。
点滴治療は人により副作用が出る事があり、私は点滴開始3日で
喉の渇き
むくみ
ふらつき、めまい
吐き気、食欲不振
内臓がむくんだ感じで痛い
体重増加(48kg→52kg)
という症状がありました。3日目にはむくみや内臓(体幹)が痛いのが辛く、家事や食事も休み休みでないと無理でした。
点滴治療開始から4日目以降は
- 吐き気やふらつきはなし
- 体重は最高53kgまでに
- むくみのせいで聞こえる音が全て半音低くなる
- 内臓の圧迫感でエコーやレントゲンを撮るも異常なし
- 胃が荒れているだけとの事で点滴は引き続き実施
と、かなり副作用のむくみや胃痛に悩まされた点滴治療でした。
しかし点滴最終日にはむくみが引き始め、当初50%も動いていないと言われていた右の顔は自分の実感として70%くらいにまで回復しました。
点滴治療終了後~1週間の症状の変化
点滴最終日には症状も副作用も軽くなりはじめ、その後もみるみる回復していきました。
症状と副作用に分けて、1週間の変化を紹介します。
点滴終了後1週間での顔面麻痺の変化
まずは症状がどのように回復していったかの変化です。
5/21 | 5/22 | 5/23 | 5/24 | 5/25 | 5/26 | 5/27 | |
うがい | × | △ | △ | 回復 | |||
ストロー | △ | △ | △ | △ | △ | 回復 | |
頬を膨らます | × | × | × | △ | △ | △ | △ |
ウインク | △ | △ | △ | △ | 回復 | ||
舌の痺れ | あり | あり | 少々 | 回復 | |||
味覚 | △ | △ | 苦み | 苦み | 回復 | ||
顔の筋肉痛 | あり | あり | 少々 | 少々 | 回復 | ||
鎮痛剤 | 1回 | 1回 | 1回 |
麻痺で顔の筋肉に負担がかかっていたからか、点滴最終日から麻痺の方だけ筋肉痛を感じるようになりました(5日ほどで回復)。
顔の動きは上唇~小鼻くらいにかけまだ違和感がありますが、ストローも使えるようになり日常生活は全く問題なくなりました。
またウイルスが増殖していたであろう右耳の後ろ~右後頭部にかけ疼くような痛みがあったので、3回鎮痛剤を飲んでいます。
点滴終了後1週間での副作用の変化
点滴開始後5日ほどで5kg増えるなど、ステロイドにより生じた副作用の変化は以下のように経過しました。
5/21 | 5/22 | 5/23 | 5/24 | 5/25 | 5/26 | 5/27 | |
浮腫 | 少々 | 少々 | 少々 | 少々 | |||
音の高さ | 低い | 低い | 回復 | ||||
体重 | 50kg | 50kg | 49kg | 50kg | 50kg | 49kg | 49kg |
むくみにより感じていた音の低さは、点滴終了後3日で元に戻りました。
むくみはまだ少し感じるものの、治療前も日常的に感じていたレベルまで落ち着きました。
体重は治療前が47~48kgだったので、あと少し戻っていません。
5月22日:顔面神経に電気刺激を与えて反応を見るテスト
点滴終了後2日目、顔の神経に電気刺激を与えて、神経がきちんと反応しているかのテストを行いました。
この日はテストのみで、結果は後日診察で教えてもらえるとの事でした。

お会計は1,140円です。
5月25日:主治医の診察
点滴治療終了後5日目、主治医の診察がありました。
視診・触診・問診と神経のテストの結果を合わせると
- 顔の動きは80~90%回復している
- 神経のテストはほぼ完璧
- 数ヵ月かけて完治する可能性が高い
- 引き続き薬を服用しつつ経過観察
という診断でした。
ビタミン剤と顔の血行を良くする薬を35日分処方され、1ヵ月後に再診となりました。

診察代は460円、お薬代は1,470円でした。
【写真】治療前と治療後の変化
顔面麻痺が一番ひどい時の「あ、い、う、お」の写真と点滴終了後1週間の写真を比較してみましょう。
一番ひどい時、点滴開始日の写真がこちらです。
点滴終了直後の写真がこちらでした。
点滴治療最終日もやや軽快していましたが、1週間後はさらに良くなりました!
にっこり笑ったり、会話をする程度では麻痺があるとは気づかれない程度まで回復しました。
一番麻痺がよく分かるのがこの口の形。
上唇~小鼻にかけての動きが悪いので鼻の下(人中)を伸ばすとバランスが悪くなります。

違和感があるのはそのくらいで、洗顔もうがいもできるようになりました。
結局、顔面麻痺の原因は何だったのか
治療の効果が早いうちから出たので、私の顔面麻痺は「ベル麻痺」という麻痺で間違いないという事でした。
ただ私は今まで皮膚にヘルペスが出たことが無かったので、初感染かヘルペスが皮膚に出ない体質なのかもと主治医には言われました。
また、ヘルペスウイルスが増殖した原因は不明です。

恐らくストレスや疲労で免疫力が下がっていたのでしょうが、それを耳鼻科医が診断することはありません。
誰にでも起こり得る病気で、しかも処置が遅れると麻痺が残りやすいので、身近な人から伝えていこうと思いました。
【まとめ】6日間の点滴治療後さらに1週間で、ほぼ症状は軽快した!
顔の動きに改善が無ければ、抗ウイルス薬の追加や手術の可能性もありました。
幸い最低限の投薬と早期(症状を感じ始めて5日後)のステロイド点滴で効果がしっかり見られたので、引き続き経過観察しつつ完治を目指します。
次回の更新は約1ヶ月後、こちらの記事に追記する形で報告できたらと思います。