この記事では、ある日突然「顔面麻痺」になった私の治療体験談を書いています。
前回記事はコチラ
第2回では、紹介して貰った総合病院での検査~通院治療について紹介します。
- 顔面麻痺になったらどんな症状が出るか
- 検査や治療はどのように進められるか
- 治療の副作用
- 日常生活で不便な事
などを書いていますので、同じ症状で悩む人の参考になればと思います。
顔面麻痺に気付くまで~総合病院の紹介状が出るまで
【前回記事】年子ワンオペママが顔面麻痺になった話1【味が分からない!?】
私は火傷のような舌の痺れからたった3日で、顔の右半分が動かなくなってしまいました。
近所の耳鼻科を受診したところ「総合病院での詳しい検査」と「点滴治療に通う」事を勧められたので、翌日すぐに紹介状を持って総合病院を受診することに。
5月14日(木):総合病院を受診
舌の痺れに気付いてから4日目に、総合病院で詳しい検査を受けました。
近所の耳鼻科を受診した前日よりもさらに症状は悪化していて
- 右目は半分くらいしか閉じない
- 口は右半分がほぼ動かない
- ストローで飲み物が飲めない
- おにぎりやパンにかぶりつけない
- 右後頭部のギューッとした頭痛
という状態でした。
「あ、い、う、お」の口をした写真はこちら。
ストローで吸おうとすると口が歪み、右側から空気がスパスパ抜けました。
検査内容と診断結果
総合病院での検査は以下の流れで行われました。
- 血液検査
- 聴力検査
- 音に脳が反応しているかの検査
- 問診・触診・視診
血液検査、聴力検査、脳の反応は問題ありませんでした。
近所の耳鼻科と同じく、顔がどれだけ動くかのテストや既往歴を聞かれ、やはり診断は「顔面麻痺」で間違いないとの事。

程度は「中程度」で入院の必要はありませんが、早急なステロイド治療が望ましいそうです。
ただし顔面麻痺になった原因のウイルスが
「ヘルペスウイルス(ベル麻痺)」
「水痘ウイルス(ハント麻痺)」
どちらなのか判別が付かないため、治療は難航する可能性があると伝えられました。
顔面麻痺の治療内容
私の治療方法は以下の通りです。
- 6日間のステロイド点滴
- 抗ウイルス薬など服薬治療
- 点滴治療終了後に顔面神経に通電検査
- 効果が見られない場合手術
という流れです。
ウイルスの種類がヘルペスでなく水痘ウイルスだった場合、抗ウイルス薬を2倍にしなければいけません。

ちなみに、この日のお会計は5,810円でした。
顔面麻痺で処方された薬
点滴治療と同時に服薬治療も行う事となりました。
私が処方された薬は9種類で
- 抗ウイルス薬+胃薬
- 鎮痛剤2種類+胃薬
- 代謝を改善し、血行を促進する薬
- ビタミンB12剤
- 目薬、眼軟膏
といった内容です。

お会計は2,340円でした。
点滴前の症状と初日の点滴後の症状
初日の点滴治療では、副作用からか頭痛が酷くなりました。
点滴の途中で休憩をはさみ、鎮痛剤を処方してもらい合計1時間の治療でした。
点滴前と点滴後の身体の変化は以下の通りです。
5月14日 | 朝(点滴前) | 夕方(点滴後) |
症状 | 右半分の唇はほぼ動かない 右目が閉じない ストロー、うがい× 右後頭部の酷い頭痛 | 改善なし 味覚障害が悪化、ほぼ味が分からない |
副作用 | 喉が渇く 水分を取るが排出されない |
副作用からか、点滴後に喉が渇きます。
しかも点滴と水分補給でかなり体に水分が溜まっているはずなのに、全然お手洗いが近くならなかったのが気になりました。
5月15日(金):点滴治療2日目
当然ながら、点滴治療1日だけでは症状に変わりはありません。

ただ、右後頭部がぎゅーっと締め付けられるような頭痛は治まりました。
頭痛がないだけで日常生活は問題なく送れますが、やはり食事は不自由でした。
点滴2日目の症状や副作用は以下の通りです。
5月15日 | 朝(点滴前) | 夕方(点滴後) |
症状 | 右半分の唇はほぼ動かない 右目が閉じない ストロー、うがい× 鎮痛剤で頭痛はほぼ無くなった | やや目が閉じやすくなった (むくみで目の開きが悪くなっただけかも) |
副作用 | 喉が渇く 水分を取るが排出されない (浮腫で48kg→52kgに) ふらつき、めまい、食欲不振 |
2日目は副作用がひどく、点滴後に子供たちを保育園に迎えに行った時に少し休ませてもらいました。
また、相変わらず喉が渇くのにお手洗いが遠いので、体重が点滴2日目にして4kg増えてしまいました。

この日のお会計は980円でした。
5月16日(土):点滴治療3日目
点滴治療2日目を終えた翌日、浮腫がさらに酷くなっていました。

みぞおちや背中など「内臓がむくんでいる感覚」が酷く、固形物を受け付けませんでした。
副作用ばかりが強く、症状が全く改善されないので正直心が折れそう…
でしたが、点滴3日目にしてわずかな変化が起こりました。
5月16日 | 朝(点滴前) | 夕方(点滴後) |
症状 | 右目、右唇変化なし ストロー、うがい× 頭痛は完全に消えた 浮腫が酷い みぞおち、背中が痛い →固形物が食べられない | 右唇、口角がやや上がるように |
副作用 | ふらつきや食欲不振はほぼなし 相変わらず浮腫はひどい |
ほんの少し、口角が上るようになってきたんです。
しかもこの日は点滴の副作用もマシで、浮腫以外は身体の不快感もありませんでした。

ちなみにこの日は休日診療だったので、次回月曜日に会計は持ち越しとなりました。
顔面麻痺の点滴治療、副作用はある?
顔面麻痺の治療では、ステロイドの点滴を使うので人により副作用が出ると説明されました。

そのため、車の運転は避けるように指示されます。
私が点滴開始から3日目までに感じた副作用は以下の通りです。
- 喉の渇き
- むくみ
- ふらつき、めまい
- 吐き気、食欲不振
これがステロイドだけの副作用なのか、服用している他の薬の副作用かは定かではありません。
ただ車の運転は危険だと感じましたし、なるべく点滴後は安静にすべきだと感じました。
【顔面麻痺まとめ】点滴3回では劇的な改善はなし、それよりも副作用がきつい
顔面麻痺で地域の耳鼻科からの紹介を受けて、総合病院受診~点滴治療3回目までの体験談をお伝えしました。
早い人では2~3日でかなり回復することもある顔面麻痺の治療ですが、私の場合原因ウイルスが特定されていない事もありやや難航しています。
ですが、3日間通院での点滴治療を受けて少しずつ症状が改善してきています。
次回からは点滴でのステロイドの量が半分になる予定です。
点滴4日目~点滴治療完了までをお伝えできたらと思うので、良ければ読んでみてくださいね。
【次回記事】年子ワンオペママが顔面麻痺になった話3【いつ治療の効果が出るの…?】